無痛分娩について

当院では硬膜外麻酔による無痛分娩を行っています。
硬膜外麻酔を用いて、痛みを十分許容できる程度までコントロールする分娩方法の一つです。

硬膜外麻酔とは?

脊椎の下部にチューブを留置し、麻酔薬と鎮痛剤を注入します。
持続時間は1~2時間ほどですので、分娩時まで追加注入をいたします。
(※チューブの挿入が困難な患者さんは、無痛分娩を行うことができない場合もございます)

当院の無痛分娩の特長

当院では患者様へ安全、安心に無痛分娩に臨んでいただくため、無痛分娩の専門家の入駒慎吾医師(株式会社LA Solutions https://62solutions.co.jp/)と連携を取っています。

・無痛分娩の全症例を全医師・助産師・看護師で毎回振り返り、あらゆる患者さんに対応できるよう日々知識・技術の更新と共有を心がけています。

・当院の無痛分娩のマニュアルを入駒医師監修の元作成し、無痛分娩に関わるスタッフ全員が安全で、満足度の高い無痛分娩を提供できるよう徹底しています。

・高度な無痛分娩の管理により、より安全でより痛みの少ない無痛分娩を提供しています。無痛分娩中はスタッフが付き添い、進行状況や母体・胎児の状況を見守ります。

無痛分娩の方法について

初産婦の方

初産婦の方は、前日入院をしていただき、バルーンによる処置で子宮口を柔らかく開きやすい状態にし、翌日の朝から硬膜外チューブの挿入、点滴による陣痛誘発剤の投与を行います。

経産婦の方

経産婦の方は、基本的に当日の朝に入院をしていただき、子宮口の状態により必要な処置を行いますが、陣痛誘発剤を使用した計画出産となります。

※当院では安全という観点を優先し、体制が十分に整った状態で無痛分娩を提供しています。スタッフが少ない夜間および休診日は、安全確保のため、原則として硬膜外麻酔をお受けいただくことができません。また、緊急事態の方がいらっしゃる場合はお待ちいただくことがございます。

無痛分娩のメリット、デメリットは?

【メリット】

・陣痛の痛みが軽減されるのでリラックスできます。
・外陰部や腟に傷ができた場合、縫合時に痛みがありません。
・分娩による疲労が少なく、産後の回復が早くなることが多いです。
・緊急時、帝王切開が必要となった場合は手術が速やかにできます。

【デメリット】

・血圧が低下することがあり、血圧を上げる薬や点滴が必要になることがあります。
・かゆみが出ることがあります。
・熱が出ることがあります。
・一時的に尿意が鈍くなることがあります。
・重大な有害事象として、呼吸困難・停止を起こすことがあります。
・極めて稀ですが、硬膜下血腫、腫瘍、局所麻酔中毒、全脊椎麻酔などの報告があります。
・微弱陣痛になりやすく、分娩時のいきむ力が弱くなり、吸引分娩や鉗子分娩となることがあります。

・無痛分娩の費用は?

硬膜外麻酔による無痛分娩は、自費診療となります。
通常の分娩費用+10万円+薬剤費用
(処置内容や入院日数等により費用の増減がございます)

ご興味がある方は、院長へご相談ください。